貝殻こけし舎

湘南の海で貝殻とゴミを拾う記録。プラごみの出ないおやつハンターです。

「海岸美化団体等交流会」潜入してきたよ その2

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遠くに江の島、ここは汐見台

海を眺めていたら、あっという間に時間が経過。予定時刻の5分前くらいに会場に到着。

このイベントは予めサイトで参加の申し込みをするスタイルでしたが、当日直接の入場も出来ると書かれてあったので、申し込みせずに来ちゃったんだもんね。

予め申し込みしていた皆さんは印字された団体名や個人名の名札が用意されているのだけれど、直接来たkaotanは用紙に苗字だけ記入するよう言われ、名札も手書きで書きました。


受付では、参加者全員に本日行われる講演「県民参加調査による相模湾漂着マイクロプラスチックの実態」の資料や、マイクロプラスチックを懸念する各団体のボランティア募集チラシ、会報誌等の紙の束をまとめた「袋」を手渡されるんですけど…


…って!!
いっきなりのプラスチックバック!!


“Shonan Cleaning” とプリントされたかながわ海岸美化財団オリジナルプリントが施されています。紐もついて巾着みたいに絞れて便利で…って


なんでやねーーん!!


思わずインチキ関西弁で突っ込みましたよ。(発言するタイミングが無かったので心の中でですけど)

たくさんの書類をバラバラ落とさないようにという気持ちは全くわからないわけではないけれど…こうしたプラスチック製品を使わない、選ばないことが、一番の海洋プラスチックゴミ削減につながるのですから、まずは今回のような集まりの現場から始めていかないといけないのでは?と、まじ卍で思いましたよね。残念。


さて、小言は終了。


ロビーではスーツ姿の企業ぽい大人たちが挨拶し合っていましたが、会場内に入ると地元民と思われる年配の方々や、学生さん、カジュアルな感じの中高年、赤ちゃん連れのお母さんもいたりして様々な方々が集まっている様子でした。


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ここからはマイクロプラスチックの事をMPと表記します。


会場内はほぼ埋まっていましたが、いい感じに空いてる席に座ることができたんです。ラッキーでした。

神奈川県環境科学センターの調査研究


2018年の夏に、鎌倉市由比ヶ浜でシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、まだミルクを飲んでいるような鯨の赤ちゃんの胃の中からプラスチックごみが出てきました。


神奈川県はこれを「クジラからのメッセージ」と受け止め「かながわプラごみゼロ宣言」をしたのだそうです。やるじゃないか神奈川県!


そんなことから始まった神奈川県環境化学センター 調査研究部 地域環境担当の 難波あゆみ氏による講演で、現在どのような調査をしているのかを知りました。


こちらで詳しいデータのリンクなどあります。
www.pref.kanagawa.jp



相模湾の4海岸と東京湾の1海岸を調べたところ、MPの漂着は海岸によって大きく異なることがわかったようです。


調査をしたのは、逗子、鵠沼(藤沢)、高浜台(平塚)、山王網一色(小田原)、久里浜(横須賀)の五箇所で、一番漂着が少なかったのが逗子で、一番多かったのは高浜台、続いて鵠沼(藤沢)でした。


鵠沼海岸は江の島から西側の海岸を調査していたようですが、kaotanが普段ゴミを拾っている東側の辺りは、干潮時に見ることができる漂着ライン(満潮線)に、かなりのプラスチックゴミが目視出来ています。

ていうか、自然ゴミに混ざってプラスチックゴミがてんこ盛りになってますから、MPの量も高浜台を軽く超えてしまうかもねー、なんて思ったりしました。

意外なところから流出するMP


あと、今回の調査の話の中で新しく知った情報は、相模湾に漂着するMPには緑色のヘラ状のものが多く漂着しており、これは形状から家庭用人工芝や玄関マットが劣化して生じたものではないかとのこと。


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盲点!家庭用人工芝


私たちの生活の中の意外なところから海のMPに繋がっています。

ビーズクッションの封入材が廃棄時に漏出!

水田用のカプセル型の肥料が代掻きや雨風で流出!

ベランダのプラスチック製品が太陽の熱で劣化して粉々になり雨風で流出!

…など、意識していない場でも生活から川に流れ海のMPにつながる場合があるようです。


講演の中で神奈川県環境科学センターの難波あゆみ氏が「皆さんにお願いがあります」とMPを減らすために私たちが出来ることとしてスライドにあげたのはこれです。

  • ごみは自治体で定められた方法で適切に処理!(ポイ捨て禁止!)
  • 野外で使用するプラスチック製品は紫外線で劣化する前に更新または外部に流出しない工夫を!例えば…洗濯ばさみや道路用のコーンなど
  • プラスチックごみを廃棄するときはごみ袋から漏れ出ないよう配慮を!
  • 意外な製品がMPの元になっている可能性があります。身の回りの物を確認し、MPになりえるものがないかチェック! 例えば…人工芝を使用したマットなど

あとkaotan的に付け加えると、環境を気にされている方は、洗剤を使う代わりに善かれと思い「メラミンスポンジ」を使う場合が多いかもしれませんよね…

実はメラミンスポンジはこするごとに簡単に削れてMPとなるそうです!!

kaotanは2015年に知って以降、メラミンスポンジを使うのをやめています。無きゃ無いでなんとでもなります。

ところでリサイクルってなんぞ?


リサイクルのプラごみは分別さえすればOK!と考える人が日本人には多いかと思います。


今回の集まりの難波氏の発言でも「ポイ捨て禁止」的な感じでしたが、kaotanはリサイクルという仕組みの矛盾について、はっきりと言い始めていいんじゃないかと思っています。


基本まじめに各自治体の指示に従い分別している人がほとんどだと思いますが、実際その先どのようなリサイクルが行われているのか??


回収したプラごみは何度でも新しいものに作り変えて再生しているイメージではないでしょうか?実際はそんなコストのかかる事はほとんどされていません。


いわゆる日本でサーマルリサイクルと呼んでいる方法、単純に燃やしてエネルギーとして利用されることが多いようです


つまり、リサイクルと名が付いていながら、全然循環していない燃やして終わりのリサイクルです。

こちらに分かりやすい記事がありました。
forbesjapan.com


因みに海外にはサーマルリサイクルという言葉はありません。焼却することはリサイクルとはみなされていないのです。


海外でのリサイクルとは、新しくものに生まれ変わるもの、私たちが想像していたリサイクルの事です。


2050年に魚の数よりプラスチックの量が多くなると言われている今、そもそもリサイクルという言葉で使い捨てプラスチック商品を使い続けるのは終わりにしていきたいです。


交流会ネタ、も一回続きます!


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前回の記事はこちら!
www.kaotan.work