貝殻こけし舎

湘南の海で貝殻とゴミを拾う記録。プラごみの出ないおやつハンターです。

新春 藤沢・江の島歴史散歩 藤沢七福神めぐり(そのいち)

f:id:kaotandoll:20190111090013j:plain
昔作った「藤沢七福神チャリンコめぐりすごろく」

先日スーパーに買い物に行った帰りに何気なく近くの「養命寺」に寄りました。普段はあまり立ち寄る事はないですが、お正月だけは開放感があり、一年に一度ご挨拶に行っています。


この日は丁度「藤沢七福神めぐり」の初日だったようで、布袋さんの木の像が祀られていました。七福神めぐりをするつもりは無かったのですが、あるとついつい押したくなるのがスタンプですよね。あ、押しちゃった!


押しちゃったら最後、コンプリートしておこうかね?という気持ちになり、久しぶりに藤沢の七福神めぐりをすることにしました。


kaotanは七福神の、国も時代背景もまるで違う神さま仏さまを「最強の福の神グループつくっちゃおうぜ!」って冗談みたいに寄せ集めた感じがむしろ好きです。子供の頃から色んなタイプの人が集まった設定にワクワクさせられるんですよ。「サイボーグ009」とか「パーマン」とか。なので七福神が旅をするドラマとかアニメがあったら、きっとワクワクマックスです。

第二十二回 藤沢七福神めぐり はどんな感じ

「養命寺」布袋(不老長寿・無病息災の神)

引地山 養命寺(曹洞宗)城南4-10-35 / バス停 引地橋下車/ 本尊薬師如来、開山暁堂、創立は天正年間(1573〜92)頃、一説には延文(1356〜61)頃の創立とする。延享年間(1744〜48)大拙により中興された。本尊薬師如来は建久八年(1197)の銘を持つ国指定重要文化財である。

f:id:kaotandoll:20190110185438j:plain
養命寺

f:id:kaotandoll:20190110185529j:plain
この期間お賽銭箱前に設置される布袋像

木造の布袋さん、着色されていない白木の作りが可愛い。七福神めぐりなので布袋さんにご挨拶しますが、扉が解放されていて、中の様子が色々気になります。


養命寺ご本尊の薬師如来像は、国指定・重要文化財。運慶派の作品 建久八年(1197)年製作で、京都美術院での修復を終え、鎌倉国宝館に寄託中とのこと。kaotanも数年前に鎌倉国宝館で拝見しましたが存在感ありました。展示していれば見れますが、もうこちらには戻って来ないのでしょうか?


また、養命寺の「木造十二神将立像」は2018年2月に藤沢市指定重要文化財に指定されました。こちらもめっちゃかっこいいです。にしても、養命寺は外観小さなお寺で、お正月以外は立ち寄りにくい印象ですが、仏像の数々、天井の絵が素敵!等々、侮れないお寺さんです。

https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunkazai/press/documents/youmeijipdf.pdf
養命寺の「木造十二神将立像」の藤沢市指定重要文化財の指定について|藤沢市


「白旗神社」毘沙門天(知恵と勇気の守り神)

白旗神社 藤沢2-4-7/ バス停 台町下車/ 祭神寒川比古命・源義経公、例祭日7月21日、創立年代は不詳であるが、相模国一ノ宮寒川神社を勧請してした。建久九年(1198)真言宗荘厳寺住職覚憲が別当となる。文治五年(1189)奥州で敗死した義経の首がこの地に葬られたことから、法治三年(1249)より義経も合祀するようになった。宝暦二年(1752)社殿を再建し、東海道藤沢宿総鎮守となり白旗神社と称した。

f:id:kaotandoll:20190110211146j:plain
白旗神社

f:id:kaotandoll:20190110211213j:plain
毘沙門天…よくわかりませんでした。

先日、白旗神社での初詣でのリタイアを仕切り直して、新年のご挨拶。白旗神社は一つの社殿でたくさんの神様をお祀りしているスタイルだと思うのですが、いつもざっくりと「神さま〜」といったかんじでお参りしています。これで合ってるのだろうか…?因みに「新春特別ご開帳 毘沙門天」と看板を立てているのは、社務所横の神輿殿(?)の方でした。

「諏訪神社」大黒天(富貴・長寿の神)

諏訪神社 大鋸3-7-2/ バス停 藤沢橋下車/ 祭神建御名方富命・八坂刀売命・天照大神、境内社、祖霊社・太子社・大黒天社・道祖神・創立建武二年(1325)、例祭日8月25日、遊行寺を創建した遊行四世呑海上人が山内に勧請し、遊行寺の鎮守とした。その後たびたび修復を重ねたが、元禄十二年(1699)現地に移した。明治維新の神仏分離により遊行寺から独立したが、今でも例祭の時には神輿が遊行寺本堂前に渡る。

f:id:kaotandoll:20190110214705j:plain
大黒天

f:id:kaotandoll:20190110214903j:plain
大黒天社

f:id:kaotandoll:20190110215041j:plain
諏訪神社

諏訪神社は、箱根マラソンで中継される遊行寺坂の途中にあり、藤沢今昔まちなかアートめぐりの会場になる“有田家”の近くにあります。

「感応院」寿老人(長寿の神)

三島山瑞光密寺 感応院(真言宗)大鋸2-6-8/ 藤沢橋下車/ 本尊不動明王、開山道教、開基源実朝、創立は建保六年(1218)、応永五年(1398)、幸海により中興、慶長十四年(1609)幕府により壇林所(江戸時代の仏教学研修所)に指定される、慶安二年(1649)朱印地三石七斗を賜る、末寺十四か寺を教える大寺院であった。

f:id:kaotandoll:20190110225156j:plain
寿老人と鹿。なんかシュール…

境内の配置が独特で面白いのですが、写真を撮り忘れました。真ん中辺りに弘法大師石像があります。本堂にも木造の弘法大師像が安置されているようですが、そちらはわかりませんでした。境内の像は相模国準四国八十八箇所の“二十三番”にあたり、本堂の像は相模国準四国八十八箇所の“一番”にあたるのだそう。相模国準四国八十八箇所ってなんぞ!?と思って検索をかけると、すっごく面白い資料を見つけました。PDFファイルになります。

http://kugenuma.sakura.ne.jp/sagami88.pdf
http://kugenuma.sakura.ne.jp/sagami88.pdf




このPDFファイル、江戸時代末期に鵠沼の住人 “浅場太郎右衛門 ”という人が作ったという“ 相模国準四国八十八ヶ所 ” の札所を「鵠沼を語る会」が2009年9月から巡り調査をした資料なのですが、時代背景として当時高野山や伊勢参りを目指した湘南界隈の人々の様子などの記述も面白いです。


浅場太郎右衛門が自分の父親の十七回忌に、誰でもお参りできるような霊場を作りたい、と坂東霊場巡りをモデルにし、八十八ケ所の寺院に協力をお願いし、弘法大師の像をお寺に設置し霊場を作りあげました。


弘法大師像を八十八体作るということなので、お金も相当かかったようですし、一人で成し遂げられる仕事ではありませんでしたが、地元の多くの人の協力を得ながら、石像は文政三年〜四年(1820〜1821)の2年間で八十八体作り上げ、様々な作業を経て完成させたようです。ゴイス!


この札所巡りは大正時代の中頃まで、湘南の村人達の間で楽しまれていたようです。4日の行程をかけて巡ったという。4日だけで八十八ケ所まわるとか…昔の人の体力と気力と信仰心ハンパないすね。kaotanは藤沢の七福神八ヶ所をのんびり自転車で、時々寄り道しながら2日間くらいで回っていきます。

「常光寺」福禄寿(幸福・財産・長寿の神)

八王山 摂取院 常光寺(浄土宗)本町4-5-21/ バス停 本町消防出張所前下車/ 本尊阿弥陀如来、開山明蓮社光誉(西穏)、創立は元亀三年(1572)、享保年間(1716〜36)遵冏により中興再建される。元文四年(1739)火難にあい、宝暦十二年(1762)になって再建される。境内に続く寺林約8900平方メートルは旧宿場町の名残を残す樹林で、市指定の天然記念物となっている。

f:id:kaotandoll:20190110225250j:plain
福禄寿像。桃を高らかにかかげる。

f:id:kaotandoll:20190110225421j:plain
藤沢今昔まちなかアートめぐり会場すぐ横。

以前申年の年にさるに因んで庚申塔巡りをしたのですが、こちら常光寺の境内に庚申塔があります。でも今回は福禄寿にまっしぐら。桃は縁起物ですが、ここまで福禄寿さまが推しているとちょっと面白い。(因みに白旗神社にも庚申塔があります)


常光寺手前右に、明治6(1873)年創業の穀物肥料商の関次商店の穀物蔵があり、ここは「藤沢今昔まちなかアートめぐり」の会場として使わせて頂いていました。なんとこちらの蔵がパン屋さんになると昨年のまちなかアートで伺っていましたが、歴史溢れる蔵の外観がかなりおしゃれになっていました。クローズの看板でしたが、もうお店はオープンしたのでしょうか??作業している方がいたので写真撮りませんでしたが、また来てみよう。お店のサイトを探しましたが、まだ見当たりません。


藤沢七福神めぐりは1月31日まで開催しているので、また時間の出来た日に続きを回りたいと思います。